○ワイドコンバージョンレンズWCON-07やテレコンバージョンレンズTCON-17、55mmフィルターをつけるためのアダプターリング。 このカメラの主題は、『なぜ、コンパクトデジカメは10倍もの高倍率ズームを持ちながら、小型に作れるのでしょうか?』です。 結論から先に言うと、10倍もの高倍率ズームを持ちながら、小型に設計できる最大の理由は、受光素子のCCDが『小さく』なって来たからなのです。最近では、1/2.5や1/2.7型の超小型CCDが普通に使われるようになって来ました。一昔前は一眼とコンパクトのCCDの面積比10:1と言われていましたが、いまや、20:1に近づいています。 CCDが小さくなれば、そのCCDの前に置くレンズに関しても、大きさに比例して小さく設計することができるのです。小さく縮小して設計すれば、接写可能距離も比例して短くできて、拡大率が大きなマクロ撮影が可能になるのです。 例えば、元祖10倍ズームデジカメ【オリンパス Ultra Zoom シリーズ】の最新機種のこのカメラ『CAMEDIA SP‐500UZ(注:SP-510UZの前モデル)』のレンズ口径は約37mmです。このレンズで10倍ズームとレンズ前3cm-- 39x28mmの被写体が画面いっぱいに写る接写が可能です。接写倍率で言えば1/2倍。充分、接写の魅力が感じられる倍率です。 同じレンズをCCDの一辺の大きさが4倍強のデジタル一眼用に作るとすると、口径が150mm近い、巨大なレンズになって来てしまいます。 CCDが小さいことはレンズ、ひいてはボディーのコンパクト化に有利に働くのです。 --Photogenics' 2006年6月11日号より |